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6月の新書オーバービュー

 。米大統領選まで半年を切り、両党候補者も出そろう時期でもあり、関連本が増えている。「http://amzn.to/2bx3Cbn」、また直接は言及しないが、大統領選の歴史に言及した本として「ユダヤとアメリカ」、テキサスを中心に銃問題や移民対応などの現状を伝える「アメリカの大問題」の3冊を読んだ。いずれも、候補者の比較というより、2016年大統領選の争点となるテーマを論じている。「神の国」では、中絶を認めないカトリックが、同様に認めない新教の福音派と接近し、政治基盤を広げている。またヒスパニックは移民に宥和的な民主党支持だばかり思っていたが、中絶嫌悪から共和党を支持する者も少なくないのだという。また、米国と教皇への忠誠を誓う相互扶助組織として「コロンブス騎士団」があり、カトリック180万人が会員だという。騎士団とは中世な感じだ。


 「アメリカの大問題」は前任がヒューストン総領事だった著者の回想まじりの米国論。内容は「『テキサスから見た』米国の大問題」という気もするが、移民、銃、シェールガスを中心にテキサス州では自分が「危険だ」と感じれば相手を射殺しても罪にならない。これで銃犯罪が減るわけがない。ただ、さすが外交官と思うのは、批判すれば同じ分量フォローするバランス感覚だ。テキサス人の銃所持認識について批判する一方で、ライフル協会が国民の過半数の支持を得ていることを紹介し「日本人が極論と感じるのは誤り」という。また、テキサスタワー乱射事件で、タワーの頂上に拳銃が届かない警察に代わって犯人の銃撃を足止めしたのは、多数の市民によるライフル射撃だった。暴力に立ち向かう米国人の勇気がテロを止めたことは幾度もあると指摘している。

 「大問題」では、著者がテッド・クルーズと同席する写真もある。テキサスは有力政治家を輩出する州であり、早めに関係を作ることも日本外交にとって重要であることを感じた。


 「移民大国アメリカ」は、統計を基に「不法移民は犯罪の温床であり、福祉を食い物にしている」といった言説が誤りであり、むしろ税収や年金運営に貢献していることを示す。しかし、共和党候補は不法移民対策を強調し、オバマ大統領も移民に対し厳しい政策を取っている。2000年からの10年間で不法入国による刑務所入所者数は3倍になり、警察や司法は死活的な治安維持より不法入国に貴重なリソースを割いていると指摘している。


 6月はいい本が多かった。一番面白かったのは「元老」だった。読むのに時間がかかるが、コクのある本。元老が近代日本で必要悪として認められていた。民主主義の歴史がない国でいきなりフルスペックの民主主義を入れるのは難しい。誰もが納得する「長老」が調整する必要を著者は強調している。
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