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7月の新書オーバービュー

7月の新書も不作気味。7月は第一次世界大戦から100年だが、新書で出版されたのはこれまで3冊。毎月出てくる中国本に比べると、やっぱり縁遠いんだなと。気になった本は2,3冊。

絶望のテレビ報道 (PHP新書)」は、「NEWSJAPAN」元アンカーの本。ホリエモン騒動以後、フジはネット敵視の社風が染み付き、ネットに対応した経営を打ち出せなくなってしまい、今の低迷の遠因になったと著者は考えているようだ。BSでロングインタビューの帯番組を最初に手がけたのはBSフジで、著者も立ち上げでアンカーをしつつ、出演交渉までしていたとのこと。今はどこも1~2時間のインタビューをやってて認知されたけど、当初は1時間しゃべりっぱなしの番組に出てくれる人はさほど多くなかったという。当たり前のことだが、何でも先鞭をつけるのは大変だ。今自身が運営するネットメディアの宣伝っぽい本だったが、テレビ番組が職人的な技術に支えられてることを知った。

嘘と絶望の生命科学 (文春新書 986)」。また絶望。バイオの隣接領域で長年仕事してきた著者が小保方問題にインスパイアされて書いた本。バイオ研究は大量の資金と人手が必要。資金の方は国の「バイオ立国」政策で、どうにかなりつつあるが人件費は安くあげたい。大学院生をある種無給の実験助手にしてしまう。教授になるまで、常勤職に就けない。

誤解だらけの「食の安全」 (日経プレミアシリーズ)」は、食とリスクの問題をわかりやすく解説した好著。日本で一番死人が多い食べ物は「もち」。コロンブスの卵のようだが、添加物がはっきり死因になる死亡事故は大事件であり、実際そんなことは起きていない。だが、もちがのどに詰まる死亡事故は当たり前のように起こる。添加物恐怖を煽る本は昔から多いけど、ほぼ存在しないリスクを「あるかも知れない」と煽り、もちのように目に見えるリスクに全く無関心な添加物過敏症の人たち。消えたと思ったが、この数年また「ヤマパン発がん物質たっぷり」説が復活している。船瀬俊介とか渡邉正裕とか、煽れば煽るほど儲かる人たち。先祖の霊の除霊と称して壷を売るのと変わらない。添加物の毒より天然由来の毒の方が怖いという当たり前の事実を本書は教えてくれる。「カビも生えないヤマザキパン」より「カビが生えてるかもしれないパン」の方が遥かに死に近い。ちなみに「家のパンにカビが生えて、ヤマパンに生えないのは、家のパンが不衛生だから」という本書のロジックは、この数年のヤマパン批判を秒殺する鉄板ネタ。

「今月一番」という本はちょっと決め手に欠くのでなし。
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