うなんね新書レビュー ホーム » スポンサー広告 » 新書 » 3月の新書オーバービュー

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3月の新書オーバービュー

 3月の新書は13冊の読了。あまり多くないが、厚くて中身も濃い本が多かった。あらかたレビューを書いたが、心残りな3冊をメモ。

 「日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る (光文社新書)」は「居心地のいい場所」としての居酒屋を論じる。常連になると、客と店員という関係から知人になる、人間臭い場所だ。著者の言うように、「場の魅力」が居酒屋のよさだと思う。酒はどこでも基本的には一緒で、つまみ肴で競うけど、やぱり場の良さだと思う。この魅力を語っている居酒屋本は意外と少ない。
 
 本書には多くの居酒屋の名前が出てきて、ある種のガイド本にもなっているが、私は2,3件しか行ったことない。結構ディープな店が多い。著者はBGM、ラジオ・テレビを嫌うが、私は野球中継はあってもいいかなと思う。うまく言語化できないが、居酒屋という空間に浸る感じがする。風情があるというのか。


 小泉進次郎ブームをまとめた「誰も書かなかった自民党: 総理の登竜門「青年局」の研究 (新潮新書)」は、自民党の機動部隊になっている青年局の歴史も紹介したユニークな本。自民党青年局長経験者は5人の首相のほか、多くがその後大臣になっている。若くして議員になるからというのもあるだろうが、党内では「総裁への登竜門」と呼ばれ、出世コースの一つとみなされる。45歳以下とはいえ、党の全国組織を一手に差配する。リーダーシップが磨かれる。選挙の実働部隊だから演説や会合も多い。弁舌や人脈も育つと。

 日中友好時代には、中共共青団ともカウンターパートとして交流していたという。共産党の民青やコムソモールもそうだが、ライフサイクルマネジメントをしっかりやり、若いうちから政党に取り込み、彼らに動いてもらう、政党人として育てる組織がしっかりした政党は強いのだなと思う。本書は人物像が見えにくい、小泉進次郎に比較的肉迫できているほか、声援曲自体についても、OB14人にインタビューするなどきっちり取材もしている。この分野で今後長くレファレンスされる本になると思う。

 韓国歴代大統領の短評である「大統領を殺す国 韓国 (角川oneテーマ21)は、北朝鮮解説の第一人者・辺真一氏の本。もともとは北の機関紙記者がジャーナリストの出発点といい、韓国の民主化運動を支援していた。朴正煕の軍政時代を懐かしむ韓国人は多いが、暗黒の時代であり、弾圧された人も少なくなかったという。また、全斗煥から金泳三の政治腐敗もひどい。

 今月一番面白かったのは、「社会保障亡国論 (講談社現代新書)」。保育所は特養は、「増やす」と言っているのに、なんでこんなにみんな困ってるんだという疑問に明確な答えをくれる本。参入規制が厳しく、競争やコスト感覚のない社福理事長があぐらを書いている状態。一刻も早く自由化すべきだと強く感じる。

 「生殖医療はヒトを幸せにするのか 生命倫理から考える (光文社新書)」も死んだ父の精子から生まれた子、親が5人いる……妊娠出産というのが、当たり前に見えて不思議な現象であることを感じる。
スポンサーサイト
コメント
非公開コメント

トラックバック

http://unanne.blog41.fc2.com/tb.php/147-7d04467c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。